すぐに治る腰痛は?

1回の治療で腰が治るケースは?  

筋緊張性に属する腰痛で、軽度の腰部捻挫(ぎっくり腰)や冷えにより痛みが増す慢性腰痛症などのタイプが、この手の話の対象で数回の治療の後、痛みがとれてゆきます。
しかしそれ以外のものはやっかいなことにそう簡単にはいきません。ひどいぎっくり腰では筋膜炎といって、炎症を起こしてしまい患部に熱感があり腫れ上がってしまいますので、早急に冷シップで冷やして熱をとってあげなければいけません。もちろんお風呂に入って楽になる事などこのケースではありません。急性で炎症所見があるときはお風呂はどんなときでも禁忌です。

腰痛はお風呂に入って良くなると思い込んでいる方が多いと思いますが、それは基本的に炎症がとれた時期、もしくは慢性腰痛で血行改善によって腰痛が緩和できるケースだけです。
まず御家庭では急性腰痛が発生したら、冷シップで冷やす事をおすすめします。炎症所見は腰痛が発生した後に10分後、20分後と段々ひどくなるので、炎症を防ぐ事にまず念頭を置くことが必要です。そして安静状態にして身体への負担をなくしてあげましょう。その時に熱感が出現していない、または熱感がとれてきましたら我々の治療の出番です。  

 ★1回では良くならないケースは?  

   腰椎椎間板ヘルニアによる腰の痛みが該当します。腰椎椎間板ヘルニアでは脊髄を椎間板が変性突出して圧迫し炎症を起こします。また同時に下肢に行く神経も圧迫を受け、坐骨神経痛などが出現し疼痛性の跛行(はこう)といって足を引きずる歩行をするようになります。ひどいケースでは膀胱・直腸障害等もうけ、排便排尿が困難になります。
もちろん診断診察は、必ず整形外科で受けて治療方針を医師と相談しなければなりません。また理学療法士(PT)が作るリハビリテーションプログラムに沿ったリハビリも重要です。
その上で我々の治療が非常に役にたつ事がいくつかあります。例えば着用をするコルセットは腰椎に負荷が加わる事を防ぎますが、同時に腰部の筋肉に運動制限を加えるため長期間の着用で健全な筋組織にも影響が出て正常な筋緊張が保てなくなります。病程が長いと殿部・下肢の筋萎縮も進み、神経圧迫を受けている領域側のおしりや足が細くなり殿部・下肢への痺れや痛みが強くなります。
このような場合たにあい整骨院では、痛みの除去のみならず、腰椎椎間板ヘルニアが引き起こす合併症も治療対象として患者さんとプログラムを相談しています。しかし治療が後手にまわっているわけではなく、直接患部内の環境を良くして改善する機会を与えます。  お気付きのようにこの様な場合は長期的な治療時間が必要になってきますが、我々の治療方法も必要不可欠になってきます。



たにあい整骨院飯能院
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