足首を捻った!!
足関節捻挫ってどんなもの??
捻挫とは、生理的な可動運動範囲を超えるような外力が加わることにより、関節の構成体に損傷が生じたことです。
おもな損傷は、関節包、靭帯、皮下組織などで、靭帯の損傷程度によって、靭帯が伸ばされた状態を軽症(Ⅰ度)、靭帯の部分断裂がある場合を中等症(Ⅱ度)、完全断裂を重症(Ⅲ度)に分けています。
捻挫の原因は、バレエやダンスをしていてジャンプの着地で足首を捻ってしまったり、トウシューズやルルベになったときに足がぐらついて捻挫をしてしまうことがあります。
捻挫をしてしまった時の応急処置は、まず安静とアイシングですウ”ァンテージ包帯などで圧迫して、心臓よりも足を高くしてください。そして出来る限り自己判断しないで医療機関を受診してくださいね
骨折があるのかないのか?捻挫だとしても損傷程度がどの程度なのか?それによって、安静期間と治療法が全く異なってきます。
そして、是非ぜひレッスンを休んでほしいのです。最初に如何に安静状態を保つかによって、治り方が全く違うのです。
それでは、バレエやダンスをしている人によくあるパターンを紹介したいと思います。
ケースⅠ:
レッスン中に足首を捻り少し痛みがあった。軽い捻挫だと思ってそのままレッスンを続けていたら、その夜(又は翌朝)から激痛で歩けなくなってしまった。
最初の捻挫は軽症(Ⅰ度)であったのに、受傷後に適切な処置(安静やアイシングなど)を行わなかったために、炎症症状(腫れ、痛み、機能障害)が悪化したケースです。
また、最初の捻挫は軽症(Ⅰ度)であったのに、固定(テーピングなど)をせずにレッスンを継続してしまったため2度目の捻挫で中等症(Ⅱ度)に悪化してしまう場合もありますので、捻ったり痛みを感じたら、ひとまずレッスンを中止し、アイシングをしながら様子をみることをお勧めします。
ケースⅡ:
捻挫をしてしばらくレッスンを休んだ。通院していた医療機関から許可が出たので、レッスンに復帰。最初はテーピングをしていたが、そろそろ大丈夫かな・・・と思ってテーピングをしないでレッスンをしたら、また足首を捻ってしまった。
急性期の安静は保てたけれど、急性期が過ぎた後のリハビリが適切に行われなかった場合、復帰後すぐに再負傷してしまう場合が多いのです。
また、テーピングは関節を再負傷から守ってくれますが、筋力を弱くしますので、必ずリハビリなどの筋力強化などのトレーニングが必要です。
私のブログ「足のトレーニング」も参考にしてください。ただし、捻挫の回復期のいつからどのトレーニングをしたら良いのかの判断は、医療機関などで相談しながら行ってくださいね。