オーバーユース

オーバーユース(Overuse)…日本語で「使い過ぎ」という意味を表します。
スポーツを一生懸命することは、非常に素晴らしいことだと思います。
しかし一生懸命し過ぎてしまい、どうしても身体の一部を酷使する=歪みが生じてくるのも事実です。
確かにスポーツをする上で、外傷という怪我は付き物ものかもしれません。
そして、外傷以上に怖い怪我…それがオーバーユース症候群による慢性的な内なる痛みです。
オーバーユース症候群の代表的な疾患…それはオスグット病ではないでしょうか。
オスグット病を語る前に、
言わなければならないことがあります。
それは「子どもたちは、決して大人のミニチュアではない!」ということです。
どんなスポーツの練習をするにしても、ダッシュ・(屈伸運動からの)ジャンプを含まないものはありません。
そして大人と同じような練習をすれば、どうしても子どもたちの身体に、何らかの異常をきたしてしまいます。
その異常をきたしてしまう最も多い部位=膝の痛みなのです。つまり、オスグット病はどんなスポーツをしても、発症しうる症状なのです。
本来、子どもたちの身体は大人の身体と比較して、柔軟だと言えます(最近の子どもたちの中には、身体の硬い子も増えてきましたが)。
言い換えれば、
各関節を安定させる役割を担う靭帯が、未発達(十分な強度を持っていない)であることも意味します。
そのため、
必要以上に大きな動きを膝関節に与える⇒膝に過度な負担を強いられる⇒オーバーユース症候群によるオスグット病を発症するわけです。
では、オーバーユース症候群から引き起こされるものとして、
他にどんな症状があるのでしょう。
リュージュ競技はスタート時点、手で加速できるところが特長です。
両手でスタートハンドルを握り、
そりを前後に振り反動をつけて飛び出します。
その後、スパイクの付いた手袋で氷を引っかく動作(パドリング)を
行いスタート台を滑り降りていきます。
この時点で速い選手は、
途中の滑走ミスをしない限り良い順位になるといわれる位であり、引く動作に重要な広背筋・
上腕二頭筋
パドリングに重要な上腕三頭筋の働きが特に重要です。
滑走中は、
仰向けの水平姿勢をとり、トラックのどの部分を通るかで大きく勝敗が左右するため、
脛で挟んだクーヘ(そりの鼻の部分)を内側へ押し込むことによってそりをコントロールします。
この時に使う主な筋肉が、
太ももの内側の筋肉にあたる内転筋群です。